癒しの犬大百科

ドーベルマン

英語表記
Doberman
原産国
ドイツ
サイズ
大型犬
体高
63cm ~ 72cm
体重
29kg ~ 40kg

ドーベルマン

ドーベルマンの特徴

滑らかな短毛に包まれた筋肉質の体が印象的なドーベルマンは、日本では大型犬に分類されています。

標準的な体高はオス68~72cm、メス63~68cmとされています。 なお、とがった耳と短いしっぽは生後間もなくの断耳・断尾によるものです。本来のドーベルマンは垂れ耳で中くらいの長さのしっぽがあり、知られているイメージとは異なる優しい表情に見えます。近年は動物愛護精神の高まりにより、断耳・断尾を行わない習慣が広がっています。

ドーベルマンの性格

警戒心のあることと強そうな容姿から怖い犬の印象を持たれがちなドーベルマンですが、実は穏やかで落ち着いています。家や家族を守る防衛意識が強いため、テリトリーへの未知の侵入者には警戒心を見せます。

繊細ではあるが神経質ではない性格で、知的で洞察力があり、訓練による制御がしやすい犬です。

ドーベルマンの飼い方

ドーベルマン独特の、筋肉質で美しい肉体は、十分な運動量で維持することが可能なものです。

運動不足になると欲求不満などのストレスで、破壊行動や、指示に従わないなどの不満表明を行うことがあります。 若犬の頃は少なくとも朝晩1時間ずつの運動が必要となります。よく検討することが必要です。

警察犬種でもあり賢い犬ではありますが、防衛意識が強すぎると対象になる他人や他犬に対して、思わぬ行動を起こすことがあります。また、猟犬であった歴史から、通りすがりに不意に小動物を追いかけたり、ドッグランなどで小型犬を追ってしまうことがあります。しっかりと制御するためにも、日々の訓練を行うことが大切です。

硬質の短毛ですので被毛の手入れは楽です。定期的にブラッシングを行ってあげましょう。

ドーベルマンの歴史

ドーベルマンは意外と新しい犬種で、19世紀後半のドイツで作出されました。
ジャーマンピンシャーを基礎に、ジャーマンシェパード、ロットワイラー、などを交配して作出されました。

ドーベルマンという犬種名は実は人の名前で、作出したフリードリッヒ・ドーベルマン氏の名前から取られたものです。ドーベルマン氏の本業は税務職員で、日頃から金銭を持ち歩くことが多かったため、優秀な護衛犬を作り出そうと計画し、手がけたのがこの犬種だったのです。 ドーベルマンの評判は上々で、護衛犬としてよく働きながら家庭では愛情深き家庭犬であり、訓練性能の良い犬として引き合いが増えていきました。

戦後はアメリカで人気が高まり、多くの家庭で受け入れられるようになり、やがて毎年のようにランキングベスト10入りするようになりました。 人気絶頂に高まっていた1976年、全身がクリーム色のアルビノ個体が突然変異で生まれ、その子犬にも遺伝として引き継がれたことがわかりました。ドーベルマンのアルビノ個体は、聴覚・視覚障害、免疫疾患や臓器の異常などで数年のうちに命を落とします。アルビノの出現は、多くの犬を売ろうと近親交配を繰り返した結果によるもので、やがてアルビノ遺伝子を持った犬たちが繁殖に使われてしまうことになりました。見かけは健康な個体でも、アルビノ遺伝子を親から引き継いでいる場合は、外見だけで判断することが難しくなってしまいます。

ドーベルマン愛好家と繁殖者でつくるドーベルマンピンシャー・クラブではこの事態に衝撃を受け、血統書の発行元であるアメリカンケネルクラブ(AKC)に対して、アルビノ因子を持つ可能性のある子犬の登録を拒否するように交渉しましたが、この交渉は不成立に終わりました。その代り、アルビノ因子を持つ子犬については、登録番号のアルファベット末尾に「Z」をつけるゼットナンバーという制度を導入させ、善良な繁殖者に対して注意喚起を行うことにしました。

ドーベルマンの毛色

ドーベルマンはブラック&タン、ブラウン&タンが公認の毛色になります。

色が薄くタンの入らないブルーや、白っぽい斑模様のイザベラ(フォーン)、まれに白い毛色のアルビノ個体もいますが、健康上、重大な問題が起きやすいため公認されていません。

ドーベルマンの気を付けたい病気

純血種の大型犬一般に起こりやすい疾患として、股関節形成不全と胃捻転があります。 股関節形成不全は遺伝的素因が強く、親犬または祖父母犬などに発症犬がいる場合は繁殖に使うべきでないとされています。

3歳頃までに発症することが多く、運動制限の必要ない程度のものから歩行困難となる個体までおり、重い場合は手術が必要になります

胃捻転は胸の深い犬種で起こりやすいとされており、ドーベルマンは体型からも特に起こりやすい犬種です。 胃を固定している組織がねじれることで起こりますが、食後の運動やドカ食いで発症しやすいとされています。 運動は食事の前に行い、ひと段落してから食事を与えるようにしましょう。