癒しの犬大百科

ボストンテリア

英語表記
Boston terrier
原産国
アメリカ合衆国
サイズ
小型犬
体高
28cm ~ 43cm
体重
7kg ~ 9kg

ボストンテリア

ボストンテリアの特徴

ボストンテリアはホワイトが入っているスムースコート、がっちりとした筋肉質でありながらスリムな体型です。
尻尾は短く、立ち耳の小型犬です。 顔立ちはブルドッグの系統ですが、性質やプロポーションはテリアの影響が強く出ています。

ボストンテリアの性格

ボストンテリアは優しく快活な性格で活発、知らない人や犬にはそつなく接します。
飼い主の顔色をうかがう繊細さがあり、時に嫉妬深さから、ほかの犬や子どもに対して攻撃的な面を見せることがあります。

ボストンテリアの飼い方

ボストンテリアは太りやすい体質ですので、運動は大切です。
しかし、短頭種ですので、過剰な運動や気温・体温の上昇で呼吸困難にならないよう、注意が必要です。
散歩は1日30分~1時間程度、夏季は取りやめて室内での運動でも良いでしょう。

愛玩犬の優しさと、飼い主オンリーのテリア気質の両方を持ち合わせています。
愛情不足であれば嫉妬心から、過保護であれば依存心の強さから、問題行動を起こしてしまいます。
子犬の頃からしつけやけじめのあるコミュニケーションを通して、落ち着いた犬に育てていきたいものです。

手入れは楽ですが、暑さに弱いため、抜け毛はこまめに取り除いてすっきりと風通し良くさせてあげましょう。
地域によっては、老犬の冬期の外出時には衣類を着せるのも良いでしょう。

ボストンテリアの歴史

アメリカを原産国とするボストンテリアは、人気の小型犬種です。
今や世界中で愛されているボストンテリアは、たった4頭の犬たちから始まりました。
そしてそのすべての祖先たちの記録がたどれるほど、ボストンテリアの歴史は新しいものです。

今からおよそ150年前の1865年頃のアメリカ・ボストン市周辺で、白いイングリッシュ・テリアとブルドッグを交配して生まれたジャッジという名前の犬がいました。
ジャッジは体重がおよそ15kg(32ポンド)、体格のがっちりした中型サイズで、白地にブリンドルという現在のボストンテリアと非常によく似た外見を持っていました。
ジャッジをベースに約9kg(20ポンド)とサイズの小さい白いメス「ジップ(別名ケイト)」を交配し、生まれたオス犬「エフ」は約13kg(28ポンド)になりました。さらにエフはブリンドルの毛色で体重約9kg(20ポンド)の「トビンズ・ケイト」と交配されて、生まれた子犬たちがボストンテリアの基礎になりました。現在世界中で愛されているすべてのボストンテリアは、ジャッジ、ジップ、エフ、ケイトとその子犬たちがルーツなのです。

この時代はまだ闘犬が行われていたため、祖先犬ジップは闘犬として作出され、ブルテリアの血を引いていたようです。
その後、ジップが種オスになってまもなく闘犬が禁止され、ボストンテリアの作出は愛玩犬化に舵を切りました。小型化の過程で愛玩犬を交配することによって闘犬の血は薄れ、ボストンテリアは「タキシードを着たアメリカ紳士」と呼ばれる、優しく身ぎれいでスマートな犬になりました。
アメリカンケネルクラブは当初、この犬種の登録に慎重な立場を取っていました。ジップの交配から数えて20年にも満たずに作出されたため、あまりにも時間が短く、固定化のために十分でないと考えていたのですが、関係者の努力により1893年にボストンテリアとして正式に登録されることになりました。
現在ではアメリカを代表する犬のひとつであり、ボストン大学のマスコットでもあります。

ボストンテリアの毛色

ボストンテリアはブリンドル、ブラック、シールブラック(赤みがかった黒)に、ホワイトが必ず入っていることが大切です。

ボストンテリアの気を付けたい病気

遺伝性疾患も一般の病気も比較的多いとされているボストンテリアですが、腫瘍や、腫瘍が原因と推定される疾患が起きやすいようです。
腫瘍としては肥満細胞腫の好発犬種であり、中年齢以降の発症が報告されています。
見えるところにある腫瘍は、小さいうちならきれいに切り取れることが多いので、放置しないで病院へ受診するようにしましょう。 ボストンテリアは白内障の好発犬種でもあり、早い犬では4~5歳から発症するとされています。
近年では症状の進行を抑える目薬などがありますので、早期発見が大切です。

このほか、短頭種のかかりやすい疾患として、口の中で上顎の肉が垂れ下がってくる軟口蓋過長(なんこうがいかちょう)、気管狭窄(きかんきょうさく)などによる呼吸困難があげられます。
肥満により症状がひどくなることがありますので、体重管理はきちんとしてあげましょう。ふがふがという呼吸音がいつもより大きいなと思ったら、動物病院で相談してみるのが良いでしょう。